1.メルルッツォ(merluzzo、たら) 北の海で獲れる大きな魚です。イタリアにはバストンチーニと呼ばれる冷凍食品があります。メルルッツォのフライで、子供達の大好物です。 多くは冷凍魚を解凍したもののようなので、わざわざ魚屋さんで買わなくても、スーパーの冷凍食品を買っても同じだと思います。 | |
2.メルルッツォ(merluzzo、たら) こちらは地中海で獲れたメルルッツォです。形はモッロ(魚君達その1)に似ています。北の海のメルルッツォに比べると随分と小さくなりますが、味はこちらの方が上です。「肝を捨てちゃ駄目だよ」と魚屋さんに言われました。家に帰ってお腹を開けてみると確かに立派な肝が入っていました。 タラですから茹でて日本風にポン酢で頂くか、イタリア風に塩とレモンとオリーヴオイルで頂きましょう。 | |
3.ナゼッロ(nasello、たら) メルルッツォ同様、北の海で獲れる大きな魚です。メルルッツォとの違いが何なのかは分かりません。 | |
4.ナゼッロ(nasello、たら) こちらは地中海で獲れたナゼッロです。やはり随分と小さくなります。こちらは地中海にもけっこういるようです。メルルッツォ同様、丸ごとお湯で茹でて、塩とオリーブオイルをかけて頂きます。マヨネーズもいけます。 | |
5.ペールシコ(persico) ペールシコとは「ペルシャの魚」という意味ですが、湖に生息する淡水魚の総称のようでもあります。大きな湖のある地方では地元産のペールシコも売られているそうですが、トリエステで売られているペールシコは、アフリカはタンザニアから輸入されて、皮も骨もない切り身で売られています。買ってきて何の手間もかけずに調理できるのが長所でしょう。オリーブの実と共にトマトソースで煮て頂きましょう。 | |
6.コーダ・ディ・ロースポ(coda di rospo、あんこう) アンコウのしっぽです。北の海で獲れる大きなアンコウは、こうやってしっぽのみ輸入されています。食べるところの少ない胴体は経費の関係から現地で処理されているようです。肉が大きく食べ応えがあることと、小骨が無い食べやすさから人気があります。ぶつ切りにして唐揚げにしてもいいですし、トマトソースで味付けしてもよいでしょう。キロ30ユーロ程度の高価な魚です。 | |
7.ロースポ(rospo、あんこう) こちらは地中海で獲れたアンコウ。やや小さめですが、丸ごと一匹で売られています。なかなかお目にかかれませんが、「アンキモ」付きで売られていることもあります。アンキモが付いていようといまいと値段は一緒なので、良く調べてから買いましょう。ということでアンキモ付を見つけたら、私は吊るしてさばいてから日本流に鍋にして食べています。 本来「ロースポ」とは「ヒキガエル」のこと。ラーナ・ペスカトリーチェ(rana pescatrice)とも呼ばれます。 | |
8.ラッツァ(razza、えい) まれに小さいエイは一匹丸ごと売られていることもありますが、通常は、切り売りされています。火を通すと身が骨から簡単に外れて食べやすい魚です。 平たい魚なので、ヒラメと思っても調理すれば良いと思います。ヒラメより大きい分、骨も大きいので食べやすさがあります。 | |
9.グローンゴ(grongo、あなご) トリエステの海で獲れるあなごは胴体の直径が15センチくらいの大アナゴです。当然切り売りされます。 身が太く火が通りにくいので、鍋に油をひいてまず全面をしっかり焼き色が付くまで良く炒めた後、玉ネギ、ニンジン、ワイン(赤白どちらでも好みで。)を加えてフタをして15−20分加熱します。途中液体が無くなりそうになったら焦げ付かないようにお湯を足してください。 | |
10.サルモーネ(salmone、鮭) もちろんノルウェーから来ます。大概は養殖物だそうで、1年中魚屋さんで売っています。外国産とは言え、同じヨーロッパ内から来るので、鮮度は悪くないようです。刺身でも食べられます。 ハーブをまぶしてオーヴンで焼くのが一番簡単な料理法でしょう。キロ10ユーロ前後。 |