魚君達その4

今回は甲殻類(エビ・カニ)を集めてみました。
Code di Gamberi 1.コーデ・ディ・ガーンベリ(Code di Gamberi、エビのしっぽ)
こちらではエビ(イタリア語でガーンベリ)はたいがいこのように頭が取られて売られています。「コーダ」とは「尾っぽ」という意味です。火を通す前から赤いのが高級品です。キロ25ユーロ前後。
Code di Gamberi 2.コーデ・ディ・ガーンベリ(Code di Gamberi、エビのしっぽ)
対してこれはやや茶色がかったエビで、比較的安く変えます。ただし、あまり安すぎるものには気をつけてください。南米産です。キロ20ユーロ弱。
gamberi 3.ガーンベリ(Gamberi、エビ)
なかなかお目にかかりませんが、もちろん頭付きも売られています。頭は良いダシが出るので、パスタやリゾットを作るときには頭付きがあればそれを買います。
まずは塩を少ししたお湯でエビを丸ごと煮て、煮汁はブロード(スープ)として取って置きます。
scampi 4.スカーンピ(scampi、手長エビ)
トリエステやヴェネーツィアでは手長エビをトマトで煮たソースであえたパスタ、アッラ・ブーザラが魚介レストランの定番です。お腹に縦にナイフを入れれば、手を汚さずにも食べられます。自分でブーザラを作るときはスカーンピを煮るトマトソースに白ワインとパン粉を入れるのを忘れないように。
生で食べられるのでお寿司に生のエビを乗せたいときはこれを使います。残った頭はダシ取りに使います。
code di scampi 5.コーデ・ディ・スカーンピ(code di scampi、手長エビのしっぽ)
最近よく魚屋さんで見られるようになりました。リゾット用だと思っています。一人分100−120グラムです。
一つ一つお腹の部分にハサミで切れ目を入れてから殻を剥きます。1人か2人分だと簡単ですが、数人分となるとけっこう大変です。剥いた殻と野菜でブロード(スープ)を作ります。このブロードを使ってリゾットを作ります。エビはお米を火からおろす数分前に混ぜます。
canoce 6.カノーチェ(canoce、シャコ)
地方によって違う名前で呼ばれる魚の代表でしょう。イタリア語はパンノッキア(pannocchia)?チカーラ(cicala)?カノッキア(canocchia)?
食べずらいですが、とてもおいしいエビです。特に味付けは必要ありません。薄く塩をしたお湯の中で5分間ゆでればOK。両脇をはさみで切れば、表と裏の硬い部分が取れます。
茹で汁を捨ててはいけません。おいしいダシが取れています。
schile 7.スキーレ(schile、小エビ)
ヴェネーツィアのラグーンでよく獲れるようで、ある意味ヴェネーツィア名物のエビです。ヴェネーツィアの影響を受けたここトリエステでも良く見かけます。3−4センチくらいの小さいエビなので調理すると殻まで食べられます。小麦粉をまぶして唐揚げにするのが一番です。
astice 8.アースティチェ(astice、オマールエビ)
通常キロ20ユーロ以上しますが、おいしいです。これも茹でるだけでOK。茹でた後、縦方向に半分に割ってから頂きましょう。グリルパンで焼くときは、半分に割ってから焼きます。どちらとも調理前にハサミに付いた輪ゴムを取るのを忘れずに。
granz 9.グランツィエーヴォラ(granzievola、クモガニ)
トリエステで「カニ」と言えば普通このカニを指します。一匹1キロ前後の大きなカニです。キロ20ユーロ弱。ヴェネーツィアのクモガニ料理は有名ですが、何のことはありません。茹でたカニを開けて、身とジュースを取り出して冷まし、甲羅にのせて、レモン汁とオリーヴオイルとみじん切りのイタリアンパセリを混ぜあわせたソースをかけるだけです。
家でも簡単に食べられます。大きな鍋にお湯を沸かして、沸騰したらカニを入れて15分。ヴェネツィア風にしても良いですが、私はカニと言えば三杯酢と決めているので、三杯酢に漬けて食べます。カニ味噌がたくさん詰まっているので、カニ味噌派にお薦めです。茹で時間が短すぎるとカニ味噌が固まらないので15分しっかり茹でて下さい。最後に茹で汁でうどんか雑炊を頂きましょう。
granzoporo 10.グランツォポーロ(granzoporo、カニ)
日本名はわかりません。クモガニほどは魚屋さんで見かけませんが、特に寒い時期に現れます。大きさはクモガニと同じくらいですが、こちらの方が少し安いかもしれません。やはり茹でて食べます。
大きなはさみから良いダシがとれるので、はさみだけ売っていることもあります。
moleche 11.モレーケ(moleche、カニ)
甲羅が3,4センチのカニです。このカニは1年に2度、春と秋に脱皮をしながら大きくなるそうです。脱皮したてのカニは甲羅もフニャフニャで丸ごと食べられるので、1年のうちのほんの僅かのその時期だけ魚屋さんに仕入れられます。ヴェネーツィアの人が好んで食べるカニで、トリエステではあまり需要がないせいかかなり高めです。キロ60ユーロ。
生きているカニを溶き卵に牛乳を混ぜた液体に1-2時間浸けます。カニが卵を吸い込んで太ったところで小麦粉をまぶして油で揚げます。油の中でカニはさらに風船のように膨らみます。カラッと揚がったら出来上がり。レモンを搾って丸ごと頂きます。

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